建築作品
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日本におけるモダンムーブメントの建築250選
我が国における鉄筋コンクリート造による折板構造の最初期のものであり、A・レーモンドと共にコンクリート技術の開発を続けてきた白石建設の施工精度により、時代の最先端かつ極めて高い技術性が認められ、戦後日本の鉄筋コンクリート構造に新しい展開を示した建物といえます。また、集会場と音響効果の機能を満たしながら豊かな大空間を獲得した優れた建築思想は、洗練された近代合理主義に立脚したものです。 折板構造の打ち放しの壁面が屋根に回りこみ、壁面と屋根を一体化して立体的で大きくも静謐で上品な空間をつくりだし、折版によるスリットからは、日差しが美しく差し込む配慮がなされ、空間を光と闇に分けて,祈りの場にふさわしい荘厳な雰囲気が生み出されています。 現在においても、戦後のモダニズム建築として様々な人々が集う国際性を持った生活の拠点としての役割を担っています。 折板構造は戦後初の取り組みの一つで、カトリック目黒教会(聖アンセルモ教会)で最初に試み、その手法は,、A・レーモンド氏により群馬音楽センターでも使用されています。
(平井充/do.co,mo.mo japan_250選シンポジウムより一部抜粋)
所 在 地 | 東京都品川区上大崎 |
竣 工 | 1955年 10月 |
設 計 監 理 | アントニン・レーモンド |
構造 | RC |
建 物 規 模 | 地上2階 |