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2016.08.18
急な坂道に面した敷地は東西に長く東面と北面は公園に接し良好な環境ですが、日照やプライバシーを確保できないため、縦動線を細長く南側に固め公園を見下ろすLDKを実現しました。
最大の懸念は北向きLDKの採光でした。東側の自然光だけでは午後はどうしても暗くなることは予想できるため敷地北側のクスノキに着目しました。
照葉樹と呼ばれ、極めて反射率が高いクスノキを北側外壁を内側に倒して南光を通し、天然のレフ板に光を集めやわらかな光を室内に採り込みました。夏場は日光であえて温めることで温度差による上昇気流を起こし、この涼気を室内に引き込み公園のクスノキの大木を環境装置として、木のために陽光を確保しつつも快適な環境を創造すること。
クスノキと建築が共存しながら互いに恩恵を享受する家です。
設計監理 (株)NAP建築設計事務所
所 在 地 東京都
延床面積 351.14㎡
構造規模 S造一部RC造 地下2階 地上2階