News
News
2021.07.19
DOCOMOMO Japan(ドコモモ・ジャパン)はモダンムーブメントに関わる建物と環境形成の記録調査及び保存のために設立された国際組織の日本支部です。
2020年より、国内の重要近現代建築遺産の選定を行い、昨年度は1件の既存の選定に同一敷地内の建物を追加選定し、また12件の建物の新規選定を行いました。その結果合計250件の選定になりました。
記事参考: DOCOMOMO Japan「モダンムーブメントの建築250選」シンポジウム
我が国における鉄筋コンクリート造による折板構造の最初期のものであり、A・レーモンドと共にコンクリート技術の開発を続けてきた白石建設の施工精度により、時代の最先端かつ極めて高い技術性が認められ、戦後日本の鉄筋コンクリート構造に新しい展開を示した建物といえます。また、集会場と音響効果の機能を満たしながら豊かな大空間を獲得した優れた建築思想は、洗練された近代合理主義に立脚したものです。 折板構造の打ち放しの壁面が屋根に回りこみ、壁面と屋根を一体化して立体的で大きくも静謐で上品な空間をつくりだし、折版によるスリットからは、日差しが美しく差し込む配慮がなされ、空間を光と闇に分けて,祈りの場にふさわしい荘厳な雰囲気が生み出されています。 現在においても、戦後のモダニズム建築として様々な人々が集う国際性を持った生活の拠点としての役割を担っています。
設計監理 アントニン・レーモンド
改修施工 白石建設(株)
所 在 地 東京都品川区上大崎
構造規模 RC造 地上2階
1955 年 10月
東京都歴史的建造物(2017)